エレファント

観終わってこんなに気分悪くなる映画はないだろう。試験終わった後なのに、わざわざ開放感とは遠いところに来てしまいました。
シネセゾン渋谷。135番だったけど、席はよい位置で座れた。
まず。サイズが小さいです。画面の横幅が狭い。普通予告編の後って幕が開くけど、これは逆。それによって、この映画の最初の印象が映画ではないように感じた。つまり、テレビのドキュメンタリー番組のような、ノンフィクションのような。
で、カメラは人物の頭を後ろから追う絵が多い。「息子のまなざし」みたく。だから今度は寝ないようにがんばったよ。あと、カメラが一人の周りをぐるぐる回るのも。これらって客観視っていうか、人物の置かれてる状況を全て見せている。だから全然感情移入ができない。それは何人もの目線で同じシーンを見せていることからも感じる。
ようするに観客はただ観てるだけなのだ。日常と非日常を。
空と雲が流れるシーンとか、久しぶりに聴いた「エリーゼのために」とか、私が気にいるようなのあったけど、逆につらかった。美しくって悲しかった。

それにしてもタイトルの意味はどういうことなんだろう。