堕天使のパスポート

hifie2004-08-21

シャンテ・シネ(日比谷)にて。なんかマダムな感じですよね、ここの映画館って。他のスクリーンでも「バレエ・カンパニー」と「歌え!ジャニス・ジョプリンのように」だし。ただ、観客は土曜の夜だというのに、そんなに多くなかった。外国人の4,5人のグループがいたけど(そしてこの人たちはしっかり笑うところで反応してた)。予告編はずいぶんあたりが多かった。一番気になったのは「やさしい嘘」。小西真奈美がナレーションしてたんで、ぞくぞく。でもストーリーは「グッバイ、レーニン!」っぽくないですか。あと、「スウィングガールズ」とか。やっぱ、音楽のリズム感にのせて笑いと感動があるっていかにもウケそう。昨日キーワード登録した「僕はラジオ」はもっとシリアスな感動モノっぽい。あと、「父、帰る」っていうのも家族モノっぽいけど。
で、堕天使のパスポート
対外的には、あの「アメリ」の「オドレイ・トトゥ」主演、って感じだけど、男の人(キウェテル・イジョフォー)のほうが主人公だろ。そもそも劇中でも「天使みたい」って言われてたのは彼のほうだし。それはともかく、私はこういう半暗いイギリス映画って好きだね。「SWEET SIXTEEN」みたいに、どうしようもない現実があってそれでも生きていく、って感じ。それにしてもこの主人公(オクウェ♂)の真っ直ぐさ、いいですね。観てる私自身が「いつ悪いことをしちゃうんだろう」って思ってたのに、なかなか(?)しない。かと思って手を汚さずに終わるのかと思ったら、結局しちゃう。パスポートだけじゃなくて、やはり金もないとだめなのね。でも、それでも、「生きる強さ」を感じるね。いいね。
そんなわけで、私的にはオドレイ・トトゥよりキウェテル・イジョフォーに魅かれたのでした。
まあともかく、やっぱり映画は映画館で観て、観終わってしばらくその世界観から抜けられないときが心地よい、ということを確認しました。