ピローマン

hifie2004-11-20

PARCO劇場。この前の失態を反省して開演30分前に着くように家を出る。当日券は無事買えた。しかも真ん中前寄りですんごく良い席(しかも斜め前に渡鬼の幸楽の気の弱い主人・角野卓造が座ってた)。他の舞台でもこうやって観ることができたらいいのにな。
休憩を挟んで3時間半と演劇初心者の私にはだいぶ長く感じてしまった。途中何度かうとうとと。だって山崎一演じてたミハエルみたいに、おとぎ話を聞かされてる子供みたいな感じにこっちもなってきたんだもん。でも「お話」っていうのがテーマの1つだよね。作家の作品への誇りや、フィクションと現実世界の関わりとか。
暗転して舞台が回るのを観て、いかにも舞台を観てるんだって気がした。知恵遅れの兄がでてくるのと設定場所が取調室っていうのが、前者は「赤鬼」と後者は「笑の大学」と同じだけど舞台ではよくつかう設定なのかな。どっちもちょっと『普通』から『ずれてる』よね。
登場人物が怒ったりやさしくなったりでよくつかめなかったけど、公式サイトの説明でも

真摯な文学者なのか、ただのいっちゃってるやつなのかよくわからない作家カトゥリアンに高橋克実。 脳に障害を持ち、天真爛漫なのか邪悪なのかよくわからない兄ミハイルに山崎一。 この二人を取り調べる胡散臭くて、有能なのか無能なのかよくわからない刑事に近藤芳正。 その部下で凶暴なのか心優しいのかよくわからない刑事に中山祐一朗

と皆「よくわからない」と形容されてる。近藤芳正のトゥポルスキはまじめなやつかと思ってたのに最終的には最悪なタイトルのお話を語り始めちゃうし。