消失

紀伊國屋ホール。この場所にはいつか来たことあると思ったら、就活で紀伊國屋書店を受けたときに来たんだった。まさかあの時は2年も経たないうちに、この場所に舞台を観に来るとは思わなかったなあ。上演前のアナウンスの通り、長丁場(2時間45分とのことだが実際は3時間くらい)で座っててとっても疲れた。今回の席は3列目で前過ぎて舞台全体を観にくく、ちょっと見上げ気味だったのでもう少し後ろがよかった。
全体的に皆、声が通ってて聴きやすかった。「赤鬼」で観た大倉孝二が半ギレつっこみキャラであることを再確認。今回はメガネもつけちゃったりして、わりとシリアスな役どころ。「赤鬼」のようにあっちこっちに走り回ることはなく、落ち着いた演技をしていた。八嶋智人は「約三十の嘘」で見せたように、役を演じつつ自分の色を出していてとてもよかった。
お話はピローマンに似てるところがあったが、取り残された人工衛星のステーションや大きな戦争が起こったという退廃的な世界観がよかった。筋も読める部分があったしオーソドックスなんだけど、振り返るとすーっと心の中に消えるように残っていく、そんな舞台でした。ケラリーノ・サンドロヴィッチナイロン100℃の舞台はまた観てみたいなあ。