hifie2005-01-09

昨日、入院してるおばあちゃんのお見舞いに行ってきました。
行く前におじいちゃん家に寄ったら、おばあちゃんが変な手紙を書いたとのこと。「病室は最低」ということは何となく読み取れたんだけど、あとはよくわからず。
病院に行くと、ぐっすりと眠ってて全く起きません。そのうち眠ったまま、うなったり、口からぱっぱっと変な音をだしたり、必死の形相でお祈りをしたりと明らかに様子がおかしいです。とりあえずその日は帰りました。
そしたら今日母親から「病院を追い出された」と電話がありました。夜も徘徊したり、周りに迷惑をかけたり、するようになるそうです。
老人性の鬱病などの精神病か痴呆症なのでしょうか。もともとずっと前から耳が遠く、聴こえないことばを本人が勝手に補って解釈していた部分があるのですが、それが妄想的になり、精神を病んでいることは間違いないようです。
そのような姿になってしまったおばあちゃん、それを見てショックを受けているおじいちゃんや母親、みんなを不憫に思ってしまいます。「老人介護」ということばが現実に身の回りにやってきました。これからを思うとちょっとつらいです。
それと、個人的には、病院のようすにもショックを受けました。周りには口を半開きに開けた、がりがりのおじいさんおばあさんばっかり。廊下の途中には、おむつが山のように詰まれた部屋。そこで働いている、ちょっと疲れが見える看護婦さん。毎日のように取り替えられるベッド(=患者が亡くなったために)。
自分も社会人として働いているけど、それと比べ物にならない厳しい労働環境。自分は何のために働いていて、ここで働いている人は何のために働いているんだろう。社会の何がここにこのような状況を生み出しているんだろう。自分は何ができるんだろう、と思いました。
おばあちゃんの話題に戻ると、現代人はジムやフィットネスに通ったり、健康食品/サプリメントを食べたりして肉体はすごくケアしてるけど、一方で希薄な人間関係やストレスフルな生活を送らざるを得なくなっている。その結果、寿命という点では長生きできるけど、他人の介護を得なければ生きていけない状況も急速な勢いで増えている。肉体と精神のバランスがとれなくなっている。外からの病は防げても内からの病は防げない。よく知らないで使うけど、いわゆるQOL(Quality Of Life)ってやつですか。
これからの医療は、これからの生活は、そうした「こころ」を大事にしていく方向に進むと思う。現在はまだまだ全然不十分。
というか、うちの家計もそのケがあることにも少々ショックを受けた。自分自身もそういう方面でこれから悩むかもしれないと。今までは「このくらいは誰でも悩むよ」くらいに受け取れてた自分の不安定さも、わからなくなってくる。