ランド・オブ・プレンティ

hifie2005-12-07

シネカノン有楽町。はじめて来た。予想より大きかった。スクリーンも大きいから端のほうでもよく見えそう。今日はそんな混んでなかったので、まんなかの通路前で脚をなげだして観た。
伯父を訪ねて、若い女性が故郷のアメリカ・L.A.に10年ぶりに帰ってくる。彼女は父の友人がいる伝道所*1に住み込みで働く。ある夜、伝道所で会ったアラブ系の男の殺人事件があり、偶然探していた唯一の親類である伯父に会う。ベトナム戦争に従軍した伯父は、9.11テロ以降祖国を守るため不審者の警戒活動をしていた。伯父は怪しんだアラブ人を殺害した犯人を追うため、ラナはアラブ人の家族へ遺体を届けるため、旅をする・・・
この伯父=ポールの警戒心が必死過ぎで力入り過ぎで失笑してしまう。この感覚は日本人だからだろうか。撮り方はあくまでニュートラルにポールの行動を映す。だが、ちょっとした事象をすべてテロと結びつけて考えてしまうのは、悲哀さすら漂う。そして予想通りのオチがついたときには壮大なシリアスコメディかと思ってしまった。ちゃんとそこからさわやかになる展開があってよかった。

*1:おそらくMission:日本的に言えばホームレス支援センター