労働者M

シアターコクーン
ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出で、出演が堤真一小泉今日子松尾スズキ秋山菜津子犬山イヌコ山崎一らという豪華メンバー。
なんと初日チケットGETで行ってきました。長そうと覚悟はしてたけど、3時間30分。むしろ、途中休憩ありで良かったというべきか。
これまた近未来の戦争後の労働収容所と、自殺志願者に怪しいモノを売りつける事業所の2つが舞台。交互に場面が展開していったり、時には1つの舞台で2つの場面が同時に進行する。さらに現代のほうは時間もさかのぼる。と聞くとややこしそうなのだが、実際見てるとそうでもない。役者さんは何回も着替えて大変だけど。
「キレイ」で気になった秋山菜津子は相変わらず演技がうまかった。あと犬山イヌコも客の反応をうける演技をしてた。2度見は一番うまいや。
ストーリーは収斂感がなく、発散してしまった感じ。結局トリックを感じることができなかったから、展開について悩むことなく見れてしまったのだと思う。個人的には「消失」+「キレイ」を期待したのだけど、初日ということもあってか、両者ほど完成度が高くなかったのがちょっと残念。
ただ、KERA的不条理笑いとか松尾スズキ的言い回しがおもしろかったので、それは満足。