ホテル・ルワンダ

シネカノン有楽町。シアターN渋谷でもやってるんだけど、<>前行った時30分前で立ち見含め売り切れだったし、旧ユーロスペースは平らな劇場で前の人の頭が邪魔だったので、有楽町にする。こっちは広いしスクリーンが大きくて全然被らないのだ。
舞台はアフリカ・ルワンダのホテル。フツ族ツチ族の内線で大量虐殺が行われる中、家族と隣人を必死で守ろうとした男の話。ひさびさにずっしりと、ずっしりと重い映画をみました。最終的に主人公と家族は救われ、現在も平和に暮らしてると字幕が入るが、だからといって人間が自らの手で何十万人もの命を奪ったという事実は消えない。
予想していたよりドラマチックな展開はなく、ホテル支配人のポールはただただ家族をがむしゃらに守ろうとするだけだ。外国から部隊が来たと思ったらすぐに帰られ、他国へ脱出しようとすれば追撃される、たまたま自分らは生き残るが道にはおびただしいほどの死体が横たわる。毎夜銃声を耳にして眠りにつき、時にはほおにあたる銃の感触で目覚める。そんな毎日をどのような精神、信念で過ごしていたのだろうか。
クレジットにはないけど、ジャン・レノがすごい力を持ったホテルオーナーの役ででてる。大統領に電話かー、ある程度の権力を持つと本当に世界を動かすことってできるんだな。