クラッシュ

川崎チネチッタ。アメリカ映画でこんな渋いのみられるとは思わなかった。
「ホテル・ルワンダ」主演のドン・チードルがこの映画でも主演級。"級"っていうのは、登場人物がたくさんでてくるから。母思い、弟思いの刑事を演じるけど、警察の不正を見過ごしたり、他の出演者同様差別意識が見え、人間としての強弱がみえる。
つーか、全般にわたって見てるのがつらかった。これでもかというくらいの差別意識、非寛容さ。サンドラ・ブロックのセリフに「朝起きるとまた腹の立つことが起こってしまうの。いつも怒らずにはいられない」みたいなのがあって、ものすごくぞっとした。自分を常に不幸だと感じてしまう、それを誰かの何かのせいにしてしまう、それを他人にあからさまにぶつけてしまう、その恐ろしさ。
一方、私は朝起きれば前夜のことはすっかり忘れて、また平穏ハッピーな状態に戻る生活。クラッシュはしない人生だけど。