ユナイテッド93

hifie2006-08-19

楽天地シネマズ錦糸町。緊迫感がすごい映画だった。
9.11のテロのなかで、唯一目的地より手前で墜落した飛行機、ユナイテッド航空93便を中心としたノンフィクション。とはいえ機内のようすは電話以外は想像でしかない。乗員乗客は全て死亡したのだから。
前半は淡々と、前日にホテルの一室で準備と祈りを捧げる様子、空港でチェックインをする様子、平穏な管制センターの様子などが映し出される。とはいえ、後半も淡々とした描写自体は変わらない。けれども、管制官からの応答に答えない飛行機が現れ、「それ」は加速しはじめる。朝の混雑した上空のなかで必死で呼びかける管制官。進路を外した機体は別の飛行機と衝突しそうになる。最後の音声を分析すると判別された、Plane"s"という複数形の表現。
やがて機体は下降を続けてレーダーから消える。そしてCNNでビル爆破の映像。そして2機め。もうめちゃくちゃだよ。パニック。
印象的なのは軍の司令室での電話のやりとりで「出撃の承認は」「担当者は誰もいない」「攻撃の承認は誰が行うのか」「国務長官か、大統領か」というくだり。やっぱり権限っていうのは誰かが持ってて、他の人はそれを受けて行動するんだなって。どんな組織でも一緒か。