トランスアメリカ

シネアミューズCQN。ぎりぎりに行ったら立ち見だった。けど、補助イスがあって座ることができた。それも一番前だったのだけれど、意外に観やすい場所でよかった。
性同一性障害の男性(ブリー/スタンリー)が、性転換手術をする直前に自分の息子(トビー)の存在を知る。ニューヨークへ迎えに行くが当然名乗ることはできず、「教会の者」だと伝える。手術費のため飛行機代もなく、車でロサンジェルスにトビーと戻る。途中トビーの実家やブリーの実家に寄るも、それぞれの家族は2人にとって居心地のよいものではなかった。だけど、この2人はそれぞれを居心地いい存在と認めていく。親子だから。
私自身の認識が薄かったけれども、ブリーもトビーもゲイやレズビアンではない。ブリーは男である自分の体を嫌っているが、かといって男性の体を愛するわけでもない。トビーも男性に体を売ってるけど、それを愛しているわけでもない。うーん、あらためて性って複雑。でも、そうだよね。「世の中は男と女がいて、互いを愛する」なんて単純なものじゃないんだよね。わたしだって。
タイミング的にロードムービーを観たのがよかった。予行練習。あと、トビー役の男の子(ケヴィン・ゼガーズ)がすごくイケメンだった。ブリー役も女性(フェリシティ・ハフマン)だと知ってびっくり。