スーパーエッシャー展

bunkamuraザ・ミュージアムシアターコクーンの当日券並びの人を横目にみながら。さすがに平日なら入場待ちはない。けれど入ってみて人の多さにびっくり。写真美術館みたいにぽつぽつと人がいるんじゃなくて、ぞろぞろと人の列が壁に沿って並んでる。この列に入って牛歩鑑賞をするのはやなので、列の外をぶらぶら歩いて人の空いたスペースからみることにした。
なんかみんな手に持ってると思ったら、入口で配ってた音声ガイドがニンテンドーDS Liteだった。外国人用かなとか、うるさそうと思ってパスしてたのだった。それにもともと教養がないのでうんちくを聴いてもしょうがないし、このエッシャーのような作品は説明抜きでおもしろいと思う。
で、展示はちゃんとセクションわけしてあって、人物中心→南イタリアを中心とした風景→幾何学模様のような抽象画→だまし絵のような非現実な風景と並べてある。とてもわかりやすい。生まれはオランダで平坦な土地風景のところだったから、他のヨーロッパの国々の風景に惹かれたというのもすんなり理解できる。
やっぱり「版画」という表現の緻密さに驚く。そこからつながる「線」の芸術さ。縦線だけ、斜め線だけ、十字線だけと手法をわけて表現した宮殿画や、特に気に入った「西部劇」の映画館での人の輪郭などが印象に残った。さらにそこから規則性や抽象性の方向に進む。
あーすごく楽しかった。