暗いところで待ち合わせ

hifie2006-12-17

シネスイッチ銀座。銀座シネマポイントカードで鑑賞。
乙一の原作本を読んでいたのでそれを念頭に。むしろ田中麗奈がミチル役だと知ってて原作読んでたので、イメージはばっちり。ただし、作品のカラーもあるけど、もっとごろごろ感が欲しかった。本読んでる時は猫のようにごろーっとしている田中麗奈のイメージがあったので。でもそれじゃほんわかしすぎて、殺人者と同居という緊迫感が薄まっちゃうかな。
とはいえ、全体的に暗いシーンが多かったせいもあって単調なところもあった。小説だと主役2人が置かれている状況や考えていることが雄弁に語られるんだけど、この映画の2人はセリフがあんまりない。モノローグやひとりごと言ってもいいと思うんだけど。演技だけだとなかなか難しい。一人暮らしの家にカメラしかけたらそんなもんなのかな。伝えるのって難しいね。
あと他所でも語られていたけど、やはりアキヒロはチャイニーズとのハーフにする必要はないと思う。殺される役の佐藤浩市が不必要に嫌なヤツに思える。原作ではアキヒロが思いとどまった理由を記していたのにそれもなかった。
一方、宮地真緒は色が違ってよかったと思う。あと、点字を打つところを初めて見たのは興味深かった。