ダーウィンの悪夢

シネマライズタンザニアヴィクトリア湖。本来生息していなかった外来の魚によって他の魚が駆逐される。生態系のバランスが崩れる。しかし、その外来魚の切り身は飛行機でヨーロッパ人の口に運ばれて、代わりにいくばくかの金銭と兵器が送られてくる。その金を得るため人々は漁にでたり、工場で包丁を握る。兵器は見えないルートを通ってそれを欲しがっている人たちへ届けられる。そして戦争が起き、職のない人々は軍隊に入って生活する。
自然のバランスが崩れたことによって、世界のバランスが築かれるのを皮肉に描く。正直言って、こういうことが「現代社会」の教科書上だけでなく、21世紀の今になっても「まだ」行われているのかと感じた。「まだ」世界は変わってない。