いのちの食べかた

hifie2007-11-18

シアター・イメージフォーラム。立ち見が出るほど人いっぱい。
カメラ固定の長回しでナレーション、字幕なし。開始5分で早くも気を失う。「食べたものを淡々と記録するよ」並みに淡々と、畑からトラクターで収穫する様子や工場で魚を加工する様子が映される。それだけ。
この監督はとっても悪趣味。工場製品のように右から左に流れていく食べものを映しながら、それが何でどこでどうやっているのかは一切説明しない。普通の人々が知らなかった「食べもののできるまで」を描いているけれど、それは断片的なシーンの連続。収穫され、加工され、商品になって、人間が口にするところまでを通貫して描くこともできたはずだ。ただただ、カメラは黙って一風景を映すのみ。