ディア・ドクター

シネカノン有楽町2丁目。笑福亭鶴瓶が僻地の医者として活躍するが、実は医師免許を持ってなかったって話。
瑛太が研修医、余貴美子が看護士、香川照之が薬卸の営業。この話はずるいくらいにバランスがとれてて、みんないいところもあれば悪いところもある。この3人も程度の差はあれ、気づいているのにそれを受け入れ、ある意味で加担している。
もちろん主役の伊野も「医療が行き届かない患者を救うために」と正論をかざすのでなく、「金」や「ちょっとやってみたら引き返せなくなった」「この土地が好きなわけではない」と悪態をつく。
なんか三木聡な感じの刑事、岩松了松重豊も「正しいことをしている」という点を除いた全てで、好かれない役になっている。
こういった、人の内面には良い面も悪い面もあって「ゆれる」というのが、この西川美和監督作品の特徴なのだろうか。
どうでもいいけど、井川遥がやたらキレイになってた。