甘え

hifie2010-05-17

劇団、本谷有希子青山円形劇場。久しぶりに舞台みたぞ。
小池栄子が少し背を丸め、ぼやっとした女性を演じる。登場人物はあと、その父親、父親と付き合っている女、誰にでもヤらせる女の友人、その女に好かれているセンパイ。
結局、本谷の話によくある、共依存な話なんだけど、話の展開や構成が今までとちょっと違うと感じた。いつもは、そして本谷の一番の見所は、極度の自意識過剰さがグリグリと人の内面えぐるような応酬が終盤にあって、それがカタルシスになっていたと思う。今回は最初に親殺しというクライマックスを持ってきたからか、「煮詰まり感」が薄かったように感じた。
あと、主人公の性格づけがそうなのだから仕方ないけど、ちょっと観念的過ぎる。そんななか、安藤玉恵の頭からっぽ感、開けっぴろげさの演技がよかった。全体的に役者はがんばっているけど、演出は模索している感じ。音楽も、カーペンターズのSuperstarが歌われてたけど、総じて微妙。