彼のこと

藤堂志津子著、文春文庫、2003年(原著?年)、ISBN:4167544121
一日で読んじゃった。失踪した男について12人の女性が語るというおはなし。なんか男にきっつい話だね。私は主人公とは全然まったく違うタイプなんだけど。でも、ね。いや、もちろん性別に関わらず、人間は複数の顔を見せるんだけど。だからなおさら私には痛い。私自身について複数の知人に語らせたらどうなるのかなとか。結局誰一人彼の全てがわかんないんだね。そんなもんとも言えるけど。いろいろ考えると深くなるかな。