アムリタ

吉本ばなな著、新潮文庫、2002年、ISBN:4101359148(上)、ISBN:4101359156(下)。
この話も変わった人がたくさんでてくる話。無意識のうちに、あるいは運命的に、バランスを求めてそういうのばかり読んでるのかもしれない。なんか「すばらしい新世界」と似てるとこはたくさんある気がする。世間からちょっと(だいぶ)離れた人たち、その中ではまともっぽい(と思ってる)主人公、不思議な力を持つ少年、感動的で圧倒的な自然の描写、精神的な体験、変わっていき変わらない環境。でも今の私はこっちが好き。それはむやみに視界を広げず、すなおに心の中を見ているから。理屈っぽくなく、感情的だから。
ちなみに、タイトルの意味は「神様が飲む水」