今はNEETでない人。

率直に言ってしまうと、世の中のおおかたの人とは違って僕は、初めてニートという言葉と概念を聞いたとき「それって、僕のなりたいものなんじゃないか…」と思った(笑)。

実は以前から人に「将来何を目指しているの?」と聞かれるたびに「専業主夫」と、半ば冗談で答えるようにしているが、この答えを聞いた時の相手の反応が面白い。

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ところが、20代に入ると、男性で「そうですよね、その気持ち分かりますよ!」と激しく同意する人が一気に増える。

私も大学生の頃からそれ言ってました。専業でなくてもSOHOでIT関連の仕事をちょこっとするけど家事メインでやりますみたいな。ですが、私の分まで稼いでくれる人は身近にいないし(泣)。

そっか、要するに結婚してない無職男性がカジテツって自称できないからニートなんだね。女性は結婚せず仕事もしなくてもカジテツかよ。男でもカジテツって呼べよ!とか思うのは僕だけだろうか。

つまり、僕がニートという言葉に何かもやもやしたものを感じていた理由というのは、この言葉自体が「いい年した男性は結婚して働いているべきだ」という社会的偏見をたっぷりと含んでいるからじゃないのか。

なるほどねえ。しかし「家事手伝い・女」は将来的には「結婚」できそうだけど、「家事手伝い・男」を求める異性の需要は少なそうだからじゃないのか*1。だから前者は「結婚」によって、NEETを憂う人々と同じ社会に参加する希望が残ってるけど、後者にはその可能性は少ない。だから、おまえらもオタクで怪しいことばかりしてないで俺たちと同じように満員電車に乗って汗水流して、俺たちが築いている「まじめな」社会に参加せよと。それは今までまじめに教育を受け、就職をし、自分磨きをしてきたキャリア形成人間が、近年(たとえ別次元でも)価値を見出されだしてきた「オタク」に対して向ける妬みなのかもしれない。
それと、これから少子高齢化社会になるので若いやつらが必死に働いて年寄りを支えないといけないのに、働かない(or別の社会でお金や労働を消費する)やつがいたら困るっていう危機感がNEETを問題にしているのかな。
あ、実は私は「オタク」も「NEET」もよく知らなくてほぼ同じ概念として捕らえてるので、的外れかもしれませんね。

それより、男手だけでも子育てできるぐらい育児環境の整った社会を作れば、ばりばり働きたい女性がもっと増えて企業のCSRにもプラスになるし、『家庭内の大黒柱は男でも女でもいい』っていう社会常識もできるんじゃないの?そしたら無職男性も『カジテツ』とか『センギョー』って呼ばれるようになって、ニートって言葉は自然消滅するよと思うんだけど、どうでしょうかね。

で、結局、この意見に同意。やっぱ向き不向きってあるし。
あれ、っていうかプータローとNEETと貢がれ男/女って何が違うんだっけ。
ともかくそれでも人は誰かとつながってるんだよね。

*1:キャリアウーマンでデキル女ほどダメ男に貢ぐとも言うが