晴れた家

で、そんなさっぱり感を埋めるために続けてメイキング映画を観る。テアトル新宿。レイトショー+本編半券で1200円で。観客は10人もいなかった。今度は少し前めの席に座る。
いろんな意味で違った深みを感じ取れました。まず、こっちは音楽もナレーションも本編とは別の人が担当してて、それが量でも質でもうるさく感じました。つまり、同じようでもやっぱり違うんだなと。
それとこの(「トニー滝谷」の)撮影のしかたについて。広場にたてた「舞台」がいろんなシーンの「舞台」となっていく。だから、この映画は、土台はしっかりとして動きのないように変化のないように見え、かつカメラのみが左から右へとゆっくりと動くという画を見せることができたんだと思う。そして透明感のある背景も、実際に風吹くなかでの撮影が「その」空気をつくっている。そして、直接には作品とは関係ないかもしれないけど、映画づくりって試行錯誤なんだなと感じました。メイキングの最初のほうで監督とスタッフが話し合いをする場面があったり、役者から意見をもらって演技をつくったり、台本にないエンディングになったり。監督さんのやり方にもよるのかもしれないけど、撮る前に全てがきっちり決まってるわけじゃなくて大変だなと思います。まあ、それは他の仕事でも一緒なんだけど。あと、傘をさしたり、団扇で扇いだり、役者さんに対して皆、気を使ってるんだなと思いました。そういうものなんですね。