ロング・エンゲージメント

hifie2005-03-19

渋谷ピカデリー。シネセゾン渋谷の隣の映画館だけどこっちに来たのは初めてかな。なんか映画観たくて、でもちょうどいい時間に上映してるのがなくて、たまたま入ったチケットショップにちょっと気になる映画のチケットがあって、それが10分後から始まるというので、慌てて来て観た。けど、映画館はがらがら。定員333人らしいけど、10分の1くらいかなあ。

さて、そんな風にして観るつもりはあんまりなかったので事前情報はほとんどありませんです。主演がオドレイ・トトゥだということぐらいです。しかも私にとってのオドレイ・トトゥは「アメリ」じゃなくて「堕天使のパスポート」ですから。

舞台は第一次大戦前後のフランス。オドレイ・トトゥ演じるマチルドが戦線で行方不明になった恋人のマネクを探すというお話。戦争映画って「ラストサムライ」以来かな。ま、これくらいなら全然えぐくないです。

結局のところ、マチルドが人探しで東奔西走するのですが、どうも回りくどく感じてしまいました。行方不明になる直前に一緒にいた兵士の奥さんや、やはり近くにいただろう調達屋の兵士を探したりして、それは探し人からは遠くないか?靴を交換したりとか、夫婦間友人間でいざこざがあったとか、探してる恋人とは直接結びつかないような、しかし最終的に何らかの形で結びついて見つかるわけだ。それをミステリーを呼ぶのは違和感だな。観てるこちら側には情報がないわけで、そこからは推理のしようもない。

そんなわけで、ストーリーは私的にはだるだるで2時間以上もあるから、途中うとうとした。でも、画はちょっと目をひく。といってもどこかで観たことありげではあるんだけど、上からあおってぐるぐる回りながら灯台や列車を映してく。実に開放的で迫力がある。あと夕日のシーンも必要以上かと思うくらいきれいに描いてた。それと全体的な戦時中のセピア色トーン。

オドレイ・トトゥはとても20歳に見えないようなフランス女性の年齢不詳感がある。そいえば「ダ・ヴィンチ・コード」にもソフィー捜査官として出るんだっけ。なんか展開が似てそうだな、ちょっと謎解き&ちょっと恋愛って。全然知らないけど、「ナショナル・トレジャー」もそんな感じの匂いがする。