北海道2日め

hifie2005-08-23

雨の音で起こされる。午前2時。あああーっと思いつつ、朝までにやまないかなと思いつつ、また寝る。
起きると雨は止んでた。昨夜と同じマーボ茄子を作って出発。ちょうど9時くらい。
層雲峡の茶色いセイコーマートで昼食用のおにぎりを買って、長いトンネルを抜ける。そして石北峠の登りへ。自分の体力の衰えを感じつつ、登りきるとそこにはみやげ物屋さんが1軒のみ。他の2,3軒はシャッターが閉まってる。確かにこの峠は見晴らしもよくないから、美幌峠のように観光客は来ないのだろう。唯一開いてたお店でとうきびを食べる。一口かじりついて、その甘さにびっくり。うちで食べたのとは全然違う。
下りは寒いことを予想して上着をはおる。しかしそれ以上に寒い。っていうか、霧雨。っていうか雨。また霧雨に戻るのだけど、かなり寒い寒い。道はだらだらと下るのだけど、一向におけと湖への分岐が現れない。後でよく地図を見てみるとツーリングマップルの距離表示が10km少ないことに気がついた。
ようやく交差点を右に曲がり、道道に入る。それまでの国道も交通量は少なかったが、この道は明らかにほとんど車は通らない。その寂しさと、予想してなかった峠道で、へとへと。昼食のおにぎりを食べるが、体力は全然回復せず。かなりつらかった。けども、結局どうしようもなく、やっぱりこぎだす。峠を登りきれば、一気に下りでスピードがでて進める。
それでも体力は消費しており、地図の間違いで予想より10km多く走っており、ほどほどに時間も費やしてるため、おけと湖へ行くのを断念。今日の目的地チミケップ湖を優先することにする。
そこからは天気も少し回復し、精神的体力的にも回復し、順調に走れる。周りに何にもない道を走りながら、「日本にはまだ土地が余ってるので有効活用できないものか。これからは帰農してITでSOHOだ」とか北海道振興策を考えてました。途中の置戸市街と訓子府で買い出し。訓子府の保養センターで温泉に入ることができたものの、昨日のナイトランの二の舞を上り下りあるダートで演じるのは最悪にやばいと感じ、今日は風呂なし。
いよいよ今日の、今回の旅の、ハイライト、道道494号でチミケップ湖を目指す。覚悟の分、長く感じる舗装路部分からダートに入り、登り始める。途中大きなダンプとすれ違いざまに声をかけられる。ここまで来たら後には引けない。前に進むのみ。もう、こんな道を走れるのもこれで最後かなとか思いながら、暮れ行く時間と戦い、なんとかかんとかたどり着く。チミケップ湖キャンプ場。先客は2組。そこは、音がなかった。なんにも余計な音がなく、遠くで鳥の鳴き声や湖を泳ぐ魚のチャポンという音のみ。ただそこに湖が広がってる。私はただただ、その景色を見てた。たぶん数分なんだけど、それは永遠のような時間の流れ。ほんとに別世界。
と、かなり感動したものの、それはそれで夕食を食べなければならない。カレー。バーモンドカレー辛口。これが非常にまずかった。決して油がないから、直にタマネギを炒め始めたからではないと思う。量を増やさないように水が少ないせいか、小麦粉感たっぷりで、しかも辛くない。こんだけうまくないカレーは珍しいと思う。でもこの日は感触。