東京都写真美術館

hifie2005-12-04

はい。今月も行ってきました。マイ・フェイバリット・プレイス。
今日の一番の展示は『横須賀功光の写真魔術「光と鬼」』。なんたって解説が松岡正剛です。横須賀は光や色や時間の「間際」を追っていた天才だと。
なにがよかったかというと、やっぱりいつもそうなのですが、展示方法です。2階展示室を一切敷居で区切らず、やや規則的やや不規則に作品が並ぶ。鑑賞順路が固定していないから、部屋のなかをぐるぐる廻れる。で、ある角度をみると、斜めにずらーっぼわーっと光の像がと浮かんで並んでくるようすは壮観。そして鏡板を貼った柱に反射して映る影を舞った躯。薄暗い展示場の天井を見上げると照明のライトが星のように輝いてる。いつまでいても飽きない。
あとは 浪華写真倶楽部「浪展」とキヤノン写真新世紀展2005。キヤノン写真新世紀展は去年も行った。で、その、去年の最優秀作品「準グランプリ」の2つが展示されてた。そのうちの1つは女の子が道に倒れてて、去年もそんなのあったなーと思い出すことができた。で、もう1つはおばあちゃんの写真でなんか地味。調べてみたら*1、そっちの写真を撮った人は病床の母娘を撮った人だとわかった。わたしが「ずるい」と書いた作品*2だ。うーん今回はいまいち印象に残らなかったかな。
今年の作品のなかでは、都市のある部分の写真をたくさん集めてコラージュした作品がおもしろかった。
昨年のも含めて全体的に「物語性」が目についた。30代の4人の女性の1日を撮ったのとか。写真で何を語るか。
でも今日のわたしの体調だと、最初にみた横須賀のような何かわからないけど、五感にぐぐっとくる作品を好むのでした。疲れてるからかな。物語を読み取ることに対して疲れてしまう。