夏化粧
かなりジャケ買い。読んでみたら沖縄系の話だった。この作家の「バガージマヌパナス」ってのも聞いたことあるから、読んだことあるかも。
子供にかけられた消えるまじないを解くため、7つの他人の願いを奪う主人公。スーパーマンみたいな運動神経のよさで次々と手に入れていく。自分の息子のためとはいえ、けっこうひどいことのような気がする。もちろんフォローしている人たちもいるけど、あの豆腐屋の親子は完全な被害者だ。
そこまでして守り抜きたい子供の出生については、意図的に描いていない。寂しさから不倫したとのことで暗いトーンの話を挿入したくなかったのだろうか。
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/06/09
- メディア: 文庫
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