夏化粧

かなりジャケ買い。読んでみたら沖縄系の話だった。この作家の「バガージマヌパナス」ってのも聞いたことあるから、読んだことあるかも。
子供にかけられた消えるまじないを解くため、7つの他人の願いを奪う主人公。スーパーマンみたいな運動神経のよさで次々と手に入れていく。自分の息子のためとはいえ、けっこうひどいことのような気がする。もちろんフォローしている人たちもいるけど、あの豆腐屋の親子は完全な被害者だ。
そこまでして守り抜きたい子供の出生については、意図的に描いていない。寂しさから不倫したとのことで暗いトーンの話を挿入したくなかったのだろうか。

夏化粧 (文春文庫)

夏化粧 (文春文庫)