橋を渡ったら泣け

hifie2007-03-24

シアターコクーン。ちょっとだけネガティブな前印象を抱いていたので、意外によかったと思う。脚本と役者がよかった。演出と音楽がいまいちに思った。
突然大規模な災害に襲われた日本。かろうじて生き残った大倉孝二が辿り着いたところには生き残りとして7人の男女のが暮らしていた。という演劇的な閉塞的なシチュエーション。当然、最初は仲良く過ごしていたのに途中から壊れていく。
7+1人が2グループに別れるんだけど、その中間で1人だけ頭悪いけど純粋な人を八嶋智人が演じててよかった。「消失」でも一歩引いた立ち位置だった。あのときは二面性ある感じだったけど、今回は一本気で演じる難しさ。主演の大倉孝二と共に、ストーリーの最初と最後のクライマックスのシーンに出てくる重要役。
今日も前日に掲示板見てチケット確保したんだけど、前から4列め。めちゃ近。だから奥菜恵がかわいいことかわいいこと。あんだけ眼がくりくりしてりゃ、そりゃ皆かわいい言うさ。「レズではないから」って何度も主張するところがかわいい魅力的。逆にその気はないのにやられちゃうっていう展開のほうが毒々しかったな。
あとは戸田恵子。役的な見せ場は多くないけど、セリフのこなしや立ち回りに安定感がある。役者の中では最年長だけど、顔をつきだして寝転んだときには(かわいい意味で)どきっとした。
で、大倉孝二は「ふつう」かな。今回は典型的大倉孝二キャラ(=空回りしつつ、つばを飛ばしながら「〜なのかよ」とツッコむような)ではないと思う。役の幅を広げる意味でもそれはいいけれど、もの足りない気もする。くねくね動きは少しだけあったけど。最後の決断への苦悩があまり描かれてないところがちょっと役損かと。
他の人はまあ。六角精児は嫌な感じがでてました。小松和重は笑い度が少なかった。イワマユはオキメグの可愛さに負けた。
どうでもいいけど、始めのほうでハゲハゲ言うところがあって、前の人がスキンヘッドだったのでどきどきしてた。終演後、満足した様子で席を立ったからよかった。