コンサルタントの道具箱

ジェラルド・M・ワインバーグ著。ソフトウェア業界でコンサルタントをしている著者の経験に基づく格言集。みんな比喩を用いている。
知恵の箱、金の鍵、勇気の棒、願いの杖、探偵帽、イエス・ノーのメダル、ハート、鏡、望遠鏡、魚眼レンズ、ジャイロスコープ、卵、カラビナ、羽根、砂時計、酸素マスク
うーん。結構高尚。でもすらすら読める。それでもどこかしらひっかかるところがあって、むしろこの文章だったら、原文で読みたいと思った。きっと英語でも読みやすいと思う。
こういう本は、読むタイミングでどこかしら心にひっかかることがあればよいのかもしれない。今回は「子守歌の言葉」と「不変の言葉」かな。
「子守歌の言葉」とは、「べきである」を片方では義務と捉え、片方では努力と捉えるように、確実性について謝った感覚を抱かせる=認識不十分なまま思考停止してしまうような言葉のこと。「すぐに」や「ほんの」「ちょっと」なども同義。
「不変の言葉」とは、「私は〜である」というように、現在の状況をもって断定して変化を感じさせない言葉のこと。「今のところは」と付け足すと、可能性への扉が開く。
ちなみにこの2つのことが書いてあるのが、第3章「金の鍵」。探究心を持って未知の領域に踏み込むこと。

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