キャズム

hifie2007-06-17

ジェフリー・ムーア著。ハイテク・マーケティングの本。
不連続なイノベーションが市場に受け入れられていく過程を、顧客層がイノベーター⇒アーリー・アドプター(ビジョナリー)→アーリー・マジョリティー(実利主義者)⇒レイト・マジョリティー(保守派)⇒ラガードと変化していく図式で説明。特に、ビジョナリーが属する初期市場から、実利主義者が属するメインストリーム市場に転換するポイントが「キャズム」であり、最大の難所であると指摘。
キャズムを超えるためのポイントとして4つを挙げている。
1つめは、特定のニッチ市場で「購入の必然性」を抱えているターゲット・カスタマーを選定すること。ここが橋頭堡(きょうとうほ)となり、顧客拡大の礎となる。
2つめは、自社の製品(コアプロダクト)だけでなく、顧客の要望を満たす製品(ホールプロダクト)を構築すること。他社と協業して、価値のあるサービスを提供すること。
3つめは、製品重視から市場重視の考えへとポジショニングを変革すること。競争市場でマーケット・リーダーであることを示す、2行のポジションステートメントを確立すること。
4つめは、需要を創出する販売チャネルを最大限に尊重すること。製品価格も販売チャネルの立場を反映すること。

キャズム

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