腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

hifie2007-07-07

渋谷シネマライズ。公開初日、舞台挨拶の回。こないだ、水曜に渋谷に行った際に前もってチケットを買っていたのだった。劇場前は入場待ちの列やぴあの人たちでごったがえしてた。
舞台挨拶のようす。佐藤江梨子は派手なドレスを着ててやっぱり背が高い。緊張してたのかわからんけど、なんか声質が上ずってた。永作博美は5人の中じゃ一番ちっこく着物着てた。永瀬正敏はあんま喋んない感じで、質問を質問で返してた。一番みたかった本谷有希子は、服装は普通だったけど普通にかわいかった。原作は19歳のときバイトの合間にナプキンの裏にプロットを書いたのから生まれたというエピソードを話してなきゃ、全然そこらへんの女優に見えたね。いつも思うけど舞台挨拶の司会って微妙な仕事するよね。
本編。和合澄伽(わごうすみか)が父母の葬式のため、妹・清深(きよみ)、兄・宍道(しんじ)、兄嫁・待子(まちこ)の住む実家に帰ってくる。澄伽は女優を目指して上京したが、TVに出ても鍋で殴殺される役などぱっとしない。
澄伽が自分勝手人間の役で、自分の成功しない理由を、昔、妹が自分をモデルとして描いた漫画のせいにしたり、兄を誘惑して頭を上がらなくして仕送りをいびったりする。でもサトエリが演じるせいか、腹黒さやどろどろ感はなく単に頭が悪くてわがままに見える。全般的に舞台よりマイルドな本谷ワールド。
そんななかで永作博美の存在が笑いを生み出してて、舞台にない魅力。私的には主演を食ってる。ごろごろ〜って回るとこから扇風機を回そうとするとこまで見事な演技。最後に逆ギレするかと思ったけど、ほとんど最後まで同じテンションで貫き通した。
そういう意味だと他の登場人物の性格も変わらない。反省、改心したように見えても、そういうふりをしても変われない。家族愛が不変ならば、自己チューも不変。どっちも人間が持っててそう簡単には亡くしたり生まれたりはしない。
というわけで、永作博美の童顔ぶりと佐藤江梨子の巨乳ぷりが満載の映画。