ビューティ・クイーン・オブ・リナーン

hifie2007-12-29

パルコ劇場。当日券に並ぼうと思ったけど、発売30分前にならないと9階に入れないんだね。
マーティン・マクドナー作、長塚圭史脚本。「ピローマン」と同じ組み合わせ。
アイルランドの片田舎に住む娘(大竹しのぶ)と母(白石加代子)。身体の悪い母は娘に世話になっているにもかかわらず、横柄な態度をとる。そんな中、男(長塚圭史)が自分の兄(田中哲司)が参加するパーティの案内を持ってくる。
オープニングからすごく重暗い。2人とも人生に疲れたような声で言い合う。場面転換に暗転することも多く、正直なところだいぶうとうとだった。このお話の特性上こういう演出なのはしかたなかったと思うから、体調が合わなかったんだな。もっとちゃんと寝とけばよかった。
アイルランドがことさらに退屈な国のように描かれていて、それが上記のような雰囲気にになってる。でも、実際にはそんな暗いことばかりじゃないはず。だからこそ、表立った感情がぶつかるようなリアルな人間ドラマも、逆に物語っぽく感じたりもする。
エンディングの一連の流れ、タクシー→母親とそっくり→ラジオ→揺れるイス、揺れが止まりながら、照明が落ちていく様子は素晴らしかった。あれは名場面。