葉桜の季節に君を想うこと

歌野晶午著。2004年度のこのミス1位。複数の話が同時に展開していって最後にまとまる形式。
主人公は知人に頼まれて老人相手のインチキ商法の会を調査する。暴力団のスパイとして潜入した変死事件。仲のよかったおじさんの娘の調査。ヒロインとの恋愛。なかなかつながりが見えずにどうなるかと思ったら、終盤にどたどたと修練してく。
主人公の正体も含めてこじつけ感があるけど、メッセージは伝わってくる話。
たとえ桜の季節が終わって、葉桜になってもまだまだ先がある。それは本人の気持ち次第だ。

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)