すいかの匂い

江國香織著。途中で気がついたけど、今の季節に似つかわしくない夏な話の短編集。どれも少女が主人公なんだけど、女性っぽさというより、純粋さと大人びた知識が同居する感受性高い子供っぽさ。
解説の川上弘美の文章もうまくて、著者のことばの選び方を気づかせてくれる。
「わたしのひみつ」はなんだろう。先生が見本として鮮やかに飛んだ体育館の跳び箱とか、お正月に父の実家の向かいの空き地で凧上げしたとか、かな。

すいかの匂い (新潮文庫)

すいかの匂い (新潮文庫)