MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人

hifie2008-04-06

パルコ劇場。東京公演の千秋楽。運よく前日にチケットGET。
オセローでみた吉田鋼太郎が主演。病院を舞台に、この偏屈な老人と記憶が1日しか持たない少女が出会う。彼女は毎日毎日枕元の本を見て、今日が自分の誕生日だと思い、その本を読む。そのことを知らずに腹をたてた大貫はパコを平手打ちする。ところが翌日パコは大貫の手の感触を覚えていた…。
こう書くと全然違う方向にもストーリーは進められそうだけど(そういうのは本谷とか長塚に置いといて)、素直に老人が改心して、パコの本を病院内で演じようとする。ごくまっとうな話になってる。
前半のオヤジの頑固っぷりがよかった。さすがオセロー。そんなツンから後半はデレになってギャップがおかしいんだけど、それが切り替わるところはあんまりピンとこなかったな。むむむ。セリフ聞き逃してたのかしら。
他の患者も変人ばかりで、いろいろに性格付けというか伏線は張ってるのだけどあんまり本線と関係なかった。特に自殺を繰り返す室町という男は、なんかいけすかなかった。演出か演者か他と雰囲気が違ったんだよな。
中山祐一朗もあんまり目立ってなかったけど、最後のほうでいい役。あそこは消防士という職業が上手くかみあってた。
それと舞台装置や音楽はよかったと思う。BGMで歌が流れるってあんまり観たことない気がしたけど、もっと長いシーンでもいいくらい。