トウキョウソナタ

シネカノン有楽町1丁目。イトシアの2丁目が出来てからこちらに来るのは久しぶり。
ジョギングした後で、へたへたになりながら鑑賞。
リストラされた父を中心とした家族の話。だけど、母も長男も次男も皆ばらばらにストーリーは進む。ばらばらな家族。
小泉今日子が主婦役をやっていると『空中庭園』を思い出す。あれも家族の話だった。あの映画のようにいつキレるのかとどきどきしてたけど、結局そういうシーンはなかった。
全体を通して、雰囲気が穏やか。演奏会でのピアノのように「ゆっくりと沈んでゆく」。
「ある日、目が覚めたら全く違う自分だったらいいのに」っていう呟きはぐさっとくる。私は全然そんなことないから。そんな思いで生きている人が多かったら悲しすぎる。
最後のシーンはなんとか希望というか、うまくまとめた気がする。ただ、人が集まってくるのは、わざとすぎてあんまりいい演出じゃないと思う。