ラースと、その彼女

シネ・リーブル池袋。27才(1コ違い!)で、兄夫婦と離れたガレージに独りで住む男の話。
冒頭、兄嫁からの食事の誘いを異常に拒む。中盤で本人が語るには、抱きしめられるのが嫌いとのこと。肉体的にも、精神的にも。何枚も服を着てるから、というシーンに同情してしまった。
だけど、このラースはただ拒むだけでなく、相手を思いやる気持ちがある。抱きしめようとして拒否され、悲しい顔をする兄嫁のことを心配しているのだ。このへんのくだりが、ぐっときた。
話は変わるが飯島愛。死後1週間経って発見というけど、自分もそんな気がする。明日の朝、目を開けなかったとしても、部屋に誰かがやってくるのはだいぶ先だと思う。
忘年会シーズンだから連日出歩いてるという友達の話を聞いて、がっくりした。返信できなかった。私なんて人と会うのは2,3か月に一度。メールだって電話だって全然しない。彼我の差に悲しくなる。やっぱり分かり合えないのかな。
戻って、ラースの話。彼はラストに素敵な恋人が示唆されてるけど、仮に彼女がいなかったとしても、孤独死するようなことはないと思う。兄夫婦も、職場の人間も、教会の人も、みんなが彼のことを想ってる。
孤独にやさしくなれるかと思って見たけど、逆につらくなっちゃったな。でもいい映画なのは間違いない。