パイパー

シアターコクーンNODA・MAP第14回公演。「走れメルス」の頃から毎年この時期に公演しているなあ。そして毎年みてる。
今回はコクーンで初めて当日券。18時発売の1時間前の17時から並んだ。6番目くらい。そして一番良い席だったS席の中2階。1階以外に座るのも初めてだ。
松たか子宮沢りえの競演に、大倉孝二も出てて、他の競演陣も有名な人が多い豪華なキャスト。そしてアンサンブルがたくさん。こんなたくさんな野田地図は初めて。
地球から人類が移住してきて数百年後の火星が舞台。だけど荒廃していて、少ない食糧で少ない人々しか生きてない。宮沢りえの姉と松たか子の妹と橋爪功の父が暮らしてるところに、サトエリ母と子供の大倉孝二がやってくる。
ここの人々は「おはじき」を鎖骨に埋め、一生で見たものを記録する。死んでから回収された「死者のおはじき」を鎖骨にあてれば、元の人の記憶が見える。そうして姉妹たちは、火星に人が住んだ頃の様子などを知ることになる。
なんとなく世界観的に、私が好きな「火の鳥未来編」だなって思った。わずかに生き残った人々がシェルターに住んでいる。あとオチのところ(食人)が「赤鬼」と一緒なのはなんでだろうな。野田秀樹はそれに強い関心があるのかな。
たくさん演者が出てくるせいか、めだつのは松たか子宮沢りえ橋爪功大倉孝二くらい。他の共演者はあんまり見せ場もなかったし、あんまり得な役回りじゃなかったな。
ただ、松たか子宮沢りえはやっぱり良かった。