来来来来来

hifie2009-08-01

本多劇場劇団、本谷有希子公演。前日にたまたまチケットがとれたので観劇。公演2日めだった。
役者は、りょう、佐津川愛美松永玲子、羽鳥名美子、吉本菜穂子木野花。「遭難、」でよかった松永玲子に期待。羽鳥名美子は毛皮族で、りょうは2度目の舞台、佐津川愛美は初舞台らしい。
ストーリー。自衛隊に入ってたりょうが次男の嫁として嫁いでくる。だが1ヶ月後の台風の夜に夫は失踪、また義父も同様に失踪していた。鳥に愛情を注ぐ義母(木野花)と、夫の暴力に苦しむ長男の嫁(松永玲子)、揚げ麩のバイトらと生活を共にする。
主役の蓉子は、どれだけ過酷な環境でも逃げず耐えて乗り越える自分が大好きという性格。対比する存在として、学校でいじめにあっている女子高生(佐津川愛美)を置いて、「私はそんなに強くなれない」と言わせる。この配役は、さばさばしたイメージが定着しているりょうに合ってる。
舞台装置は、揚げ麩小屋と、鳥を入れる柵が交互に出てくるような感じ。たたみかけるように言い合うセリフが面白いと思うのに、場面転換で間が空いて、それがあんまりうまく処理されてなかった気がする。
とはいえ、やっぱり松永玲子のいやみっぷりは上手いし、吉本菜穂子の声も必要。今回は普段、吉本菜穂子が演じてるような役を松永玲子が演じてて、代わりに自由なポジションにいたと思う。
開演前の注意事項のアナウンスを本谷自身でしてた。噛んで言い間違えてたり、それを謝ったりしてたけど、聞いてていらっとした。撮り直さずにわざとそのまま流してて、あざとさというか、私かわいさが出てる。それが本谷のネタなんだろうけど、そこに反発してしまうようなメンタルだったので、今日はいまいち入れなかった。