月に囚われた男

恵比寿ガーデンシネマ。なんか評判良さそうな小作品と思って観たけど、意外と期待はずれな感じ。
月で蓄えたエネルギーを地球に送る仕事を一人で行っている男の話。ちょっと昔のSFっぽい。登場人物が少ないし、不条理ものっぽいから舞台でやったらよさそう。ケラとか。
主人公がある事故以来、もう一人の自分と会うっていう展開なんだけど、もうひとひねり欲しかった。観ながらいろいろ想像してたのに、あ、そのままなんだって感じ。コンピュータと対決するとか、もう一人の自分を裏切って殺しちゃうとか、穏やかでないものを感じてたのに。
そもそも伏線の回収も微妙な。主人公が見てた幻覚って何だったの。あれは単に地球への想いなのか、それとも何らかの身体の時限スイッチなのか。もっと膨らませられて話を深くできたような。