東京都写真美術館

ここ1か月位なかなか行けなかったが、ようやく写美に行く。
2,3階は森村泰昌展。けっこう人はいってた。2階と3階の間におっきなスクリーンを広げて、そこで三島由紀夫の演説のまねの映像が流れてた。迫力ある。中の展示でも細江英公が撮った三島の「薔薇刑」が何枚もある。その先の映像部屋ではヒトラーというか、チャップリンの独裁者のパロディ作品。片方の画面では善良なチャップリン、片方の画面では口悪い独裁者ヒトラーを演じてる。演説の内容もよくて、独裁者はひたすら意味のなくてわけわかんないことば(ドイツ語っぽくイッヒを連発したりシャウエッセンと言ったり、チャイニーズちっちゃいなとか)で笑っちゃうし、善良なほうでは独裁者になりたくないとつぶやくも現代の人間は皆独裁者と刺さることを言う。で、独裁者は最後に帽子を脱ぎ、善良者は帽子を被って、映像が入れ替わる。人間の両面を表していて、3回も見てしまった。3階では、ダリやピカソ、ウォーホル、手塚治虫の真似写真があり、モンローや硫黄島の兵士に扮した映像作品がある。ところでこないだ偶然からくりTVでこの森村泰昌が出ていたが、なかなか貫禄があっていいおじさんだった。
地下1階はジャンルー・シーフ展。知らない人だったけど、有名な写真家らしい。若い頃から晩年まで多くの作品が展示されており、順に追って見られた。途中からはフランスのモード系な写真が多くなるけど、どの作品も色あせない美しさを持ってて素敵だった。