ヒーローショー

楽天地シネマズ錦糸町。観客10人くらいしかいない、ガラガラだった。井筒監督の最新作で、ジャルジャルが主演。
見終わって重いというか考えてしまった。それで思ったのが、「川の底からこんにちは」との対比。どちらも底辺の話で、子連れの恋人が出てくる。どちらかといえばあちらが「中の下」なら、こっちは「下の中」か。
配管工やバナナ工場といったこれまでの仕事を辞めて、次の道を探すまでのお話。とはいえ、伝えたいことや受ける印象が全然違う。「がんばるしかない」といった開き直りはなく、ただただ妄想や夢を抱きながら、うじうじとその日暮らしな生活をしている。
せっかくジャルジャルが出演しているのだから、シュールな笑いがあればよかったと思う。「笑えない」現実を表そうとしているのか、上滑りしていたのか、そのあたりが残念。