悪人

吉田修一著。映画の原作本。
清水祐一は映画ほどとげとげした印象がなく、馬込光代は映画ほどキュートでない印象。それも相まって、祐一と光代の純愛もの風だった。
映画や小説を読む前は「殺人者と逃亡する話」で、倫理観を問うようなテーマかと思ってたけど、その展開は話の終盤で、それよりもむしろ殺人者と被害者のまわりの人間関係を描くのがメインな気がする。
あと、佐賀や長崎の田舎の閉塞感というか変化のなさ感とか。それは映画による映像化でうまく表現してたと思う。

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)