今週、妻が浮気します

電車男」みたいにコミュニティサイト発の本がでるというので元サイトのほうを見た。こっちはまだページが残ってたから、一から終わりまで読むことができた。とはいっても、めんどくさいから、途中からは質問者のレスしか見なくなっていった。
ただ、丸々全て残ってるのと、まとめサイトしかないのとは違うと思う。例えば、まとめサイトからでは、全く関係のないような無駄レス・ごみレス、不必要な煽りのレスなどはわからない。だからスレ全体の雰囲気のようなものが正確には伝わらない。言ってしまえば、編集者によって意図的に好意的なレスのみ集められた可能性がないとはいえない。(もちろんそういう編集をされて出版されたならば、批判サイトがたちあがるだろうが。)
つまり、何が言いたいかというと、ネットの投稿を本にするというのは、編集者の力量が問われるのだ。実のところ「電車男」の本は読んでいないのだが、例えば今回の「浮気」をWebで読むと、回答の古いものが下に表示され、新しいものが上に表示されている。だから、時系列順に読もうとすると下から上にスクロールしなくてはならない。それがとっても不便に感じた。単純なところ、本ではそういうことはないだろう。また、先ほど述べたように意図的に記事を削除したり、章立てをつけたり、キャプション(説明書き)をつけることによって、読みやすくなったり、感動を煽ったりすることができるってもんだ。
今言ったことには当然著作権がからむわけだが、そこをクリアできるものならば、ネットの世界は編集者にとれば格好の材料が並んでるわけです。当然、石がめちゃくちゃ多い玉石混交だけれど。
だから、次の流行としては、複数の掲示板やコミュニティサイトの記事をとってきて、あるテーマの「ムック」みたいなものをつくって欲しいね。例えば、ある映画に対する感想を集めたものとか、ガンダムみたいなアニメの世界に対するファンの分析を集めたものとか。
最後になりますが、個人的には、今回の「浮気」の話は質問者にあまり共感しなかったです。愛があるっていうか、優柔不断っていうか、保守的っていうか、煮え切らないっていうか、やっぱり元サヤですかぁ。もう、わかりやすくて感動的な「純愛」は要りません。