東京都写真美術館

すっかり腹ごしらえをして向かいました写美。本当に今日の展示はとりたててよかった!もうぜひともデートコースにしたいものだ(できるものなら)。俺が女なら惚れるね。
まずは3階の世界報道写真50周年記念展。50年前から今までの報道写真を時系列順に、10年ごとに大きなキャプションをつけて展示している。展示室をくねくねと区切って、たくさんの写真が展示してある。お客さんも外国の人を含めていっぱい来てた。この50年間、「世界大戦」と名のつくものはなかったけれど、「戦争」はつねに各地で起こってたんだと改めて実感。環境保護以前に、人間は自分たちで自分たちを壊して悲しみを生んでいる。それが絶えることなんて無理なのかなと絶望する。展示された写真のなかには、「希望」を写したものはほとんどなかったように思う。だけど、こうした展示会を開催できる場所があり、それを見に来る人がたくさんいるということに、せめてもの「希望」を感じる。
2階に下りて行くとこれまたたくさんの人。中村征夫写真展。受付のところにいるのは写真家本人。写美のサイトには今日来るって書いてなかったんだけど、blogで見てたから本物だ。雰囲気的に終わりぎみだったから、3階より先に行けばよかった。展示のほうがこれまた素晴らしい。まず、海のなかから見上げた空の写真や、太陽の入光を写した写真が美しい。こんな景色が自分の足下に広がっていたなんて。そして、海の生物の写真のなんとカラフルなこと。変なたとえだけど、幼稚園児の描く海の絵のように色とりどり。生物の生きる進化とでもいうべき擬態の写真もあった。WWFで特集してたサンゴの白化の写真もあった。こういう風に写真をみて初めて実感できた。最後は一転してモノクロームの世界。亀が泳ぐ姿の優雅さと、なんといっても原寸大のクジラの写真。小学生の親子連れも来てたけど、夏休みの宿題には持ってこいですね。
時間がなくなりつつも地下1階へ。「ポスト・デジグラフィ」展。何回かみたことある森村泰昌の写真がお出迎え。入口の彫刻の画像を拡大縮小や回転できるビューワーをぐりぐり。GoogleEarthを使った来場者参加型の展示もあった。これで初めてGoogleEarthみた人は、誰でも使えるってきいたら驚くよね。あとはアニメーション映像をみてた。
今日はほんとにお腹いっぱいだぞ。また来ても全然いい。