東京都写真美術館

hifie2006-12-14

今日は会員さんは3つの展示とも無料だった。
3階。コラージュとフォトモンタージュ展。写真って目の前に見えている空間をそのまま切り取るもの。だから自然っていうか客観性のアート。だけどそれをモンタージュするってことはその時点で作者のなんらかの意図が働くってこと。要はメッセージ性が強い。日本のことを海外に紹介する雑誌や軍隊のものをみて、国粋主義的なものを感じてそんなことを思った。あと目を引いた作品が横尾忠則だった。
2階。細江英公の世界展。三島由紀夫の写真を撮ったり、舞踏家の作品をとったり、人間の肉体と動きにすごく興味がある人。こういう人は筋が一本通ってて作品の見方がわかりやすい。入口の前のビデオで本人の映像が流れていた。作品同様に自分の持つイメージをしっかり語ってて素敵な人だった。
地下1階。JPA展。日本写真作家協会の会員と一般公募の写真展。前2つと違って統一されていない写真がたくさん並ぶ。来場者が年配の人が多かったことがあって、祖父のことを想った。もう3年くらいこの美術館にには通っているのに、どうして一緒に来ようって一度も誘わなかったんだろう。どうせ来ないって言いそうだけど、来ればきっと「この写真がいいと思う」「こういうのはわかんない」って言ってくれたのに。2人の楽しみになったのに。また思い出つくれたのに。