2007-09-16 暗黒童話 読書 乙一著。黒乙一と白乙一が混じったせつない話。 「記憶をなくしていた私」が劣等感があってみじめで寂しい存在であっても、ひとりで立ち向かったことを肯定する終わりかたがいい。 ここのフレーズもすごく乙一らしいと思った。 青は暗さと寂しさの色だ。青い海が深さを増すと、やがて光の射さない深海の闇となる。海面の青と深海の闇は別のものではないのだ。目の前にある屋敷の色は、それが真実であることを冷徹に告げていた。 暗黒童話 (集英社文庫)作者: 乙一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/05/20メディア: 文庫 クリック: 16回この商品を含むブログ (155件) を見る