東京都写真美術館

hifie2008-12-13

家から13km、自転車で行った。
3階。甦る中山岩太モダニズムの光と影。意外とずっと昔の、戦前の写真家だった。抽象的な、コラージュのような作品が時代を感じさせない。最後に同じネガで、現像紙を変えた作品があって、質感や明るさの違いがおもしろかった。
地下1階。上野彦馬賞展。いつもある壁が取っ払われていて、フロアが開けていて新鮮。最初の一般の入賞作品は外国が被写体のものが多い。後の中高生の作品のほうが、自分の身の回りからテーマを探していて工夫やセンスがあってよかった。
そして2階のランドスケープ 柴田敏雄展。友の会会員の特別内覧会。通常の展示が終わった18時から。
最初にスタッフの人が話してて、来場者のアンケートからこうした試みをやってみた、って言ってた。このご時世だから公的な文化事業に対してもチェックが入るだろうに、がんばってるなと思った。ぜひともこれからもがんばって欲しい。
ずいぶん長いことこの美術館に通ってるけど、写真家の話は聞いたことあっても、キュレータの話を聞くのは初めてかも。今回の展示を担当した人がマイクを握って解説をしてくれた。話も聞きやすいし、知識もあるし、よかった。
肝心の写真も風景写真として、すごくいいものだった。なによりダム好きは行くべき。ひとつひとつの写真が、自然であっても人工物であっても、画として美しい。