ライ麦畑でつかまえて

J.D.サリンジャー著。
表題の意味は、主人公ホールデンが話す「なりたいもの」。子供しかいないライ麦畑で、崖から落ちそうな子供を捕まえて助ける仕事をしたいと。その前段として、「世の中に起こることが何もかもいや」「うんと好きなものがない」という話も印象的。
大人ぶってて、周りの人間をけなしてて、でも家族などごく近しい人間には優しい。やっぱり名著だけあって、ちょっとした叙情表現や感情のつぶやきにはっとする。

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)